江頭さんと藤野さん。「『ぷっ』すま」の終わりが「エガちゃんねる」の始まりだったそう。抱えているのは「エガちゃんねる」にも何度か出演した、藤野さんの愛犬パズー(写真は『エガちゃんねる革命』より)
江頭2:50さんのYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」。22年2月現在で、総再生数3億回、登録者数275万人を超えるなど、大変な人気を博しています。同チャンネルからは多くのヒット動画が生み出されていますが、総合演出、ディレクター、プロデューサーを務め、“ブリーフ団D”として出演もする藤野義明さんによれば、なんといっても「夏の花火大会生配信」の回が思い出深いとのことで――。

「登録者250万人」という大台突破のために

2020年2月1日のチャンネル開設から、9日で100万人突破。74日で200万人突破と、こちらの想定以上のスピードで登録者数が増えていった「エガちゃんねる」。

ただ、200万人以上に大きな節目として目指していたのは、江頭“2:50”に通じる数字の「登録者250万人」。この大台突破のため、チャレンジしたのが二つの生配信企画でした。

一つは、[怒涛(どとう)の12時間生配信〜登録者250万人を目指して〜]と題した富士山企画です。

ユーチューブでの長時間生配信はほかでもやっていますが、富士登山の様子を、登るだけでなく下山するまでずっと生配信し続ける、というのはいくら調べても前例がなく、おそらく日本初の挑戦。

もともと、江頭さんと「長時間の生配信をなにかやってみたい」とは話していたなかで、どんなことをすれば「エガちゃんねる」らしいのか。あれこれ思いを巡らせていたところ、ちょうどコロナの影響で閉山していた富士山が2年ぶりに山開きする、というニュースが流れてきました。

こうしてまた「熱量の交差点」が見つかりました。

「熱量の交差点」とは「エガちゃんねる」で「こんなことをしたい」と考えていると、ほかの人の「こんなことをしたい」という思いが交わり、我々の力だけでは見つからなかった「交差点」にたどり着けることがあります。江頭さんが軸になって、江頭さんだからこそ作れる「交差点」です。

ユーチューブで富士登山生中継なんて見たことがないぞ。どうせなら、テレビではやらない下山の様子も見せられるのでは……とワクワクしてきました。