いつもの友人とのお出かけも、着物を着るだけで一味違うイベントに
2020年から続く新型コロナウイルス感染拡大で、人々は自粛の日々を強いられ、飲食やエンタメ、旅行業界は大きな打撃を受けました。また、簡単に海外旅行ができなくなったこともあり、日本の名勝や文化にも再び注目が集まっています。ワクチンの接種が進むなど、少しずつ日常が取り戻されようとしている今年の春は、特別な春。日本文化の象徴である着物に袖を通し、誘い合って出かけてみませんか?

娘のために着物を揃え、着付けも

横須賀に在住の主婦、Mさんは、最近着物にハマっているという。もともと家族でアウトドアや旅行、友人とBBQなど、アクティブに過ごしていたが、2021年の秋に、長女の七五三があった。幼稚園のお茶会をきっかけに着物が好きになった娘のため、七五三には着物や小物、髪型などをすべてコーディネイトしてお宮参りと写真撮影にのぞんだMさん。だが、当日自分は着物を着なかった。

出来上がった写真をとても喜び「また着物を着たい」という娘のため、「それなら一緒に楽しんでしてしまおう」とスイッチを入れる。それからは雑誌や専門サイトで着物の情報を収集、古着などもチェックしながら買える範囲でアイテムを揃えて、着付けも習い始めた。

友人の多いMさんは、周囲の女性たちにも着物熱を伝染させ、一気に着物仲間に。率先して着物で出かける用事を作り、初詣にはじまり、美術展鑑賞、親子茶会、餅つき、和ランチなど、週1日の「着物デー」を作っているとか。

結婚式など本気のハレ舞台はしばらく予定がないので、紬をメインに、色無地や小紋など普段着のみを揃えた。現在はたまのお茶会用に、ちょっとよそ行きも気になっているという。