故郷熊本に希望の花を届けたい

新型コロナの感染拡大による自粛生活中は、だらけてしまわないように「時間割」を作って過ごしていました。

「国語」は漢字の勉強、「英語」は英会話のCDを聞きます。「社会」では歴史や世界遺産に関する知識を深め、「体育」ではラジオ体操を、「家庭科」の時間にはマスクを手縫いして……。今も熊本で暮らす90歳になる母とは電話でゆっくり話せましたし、充実した時間を過ごすことができました。

私、ひとりでも全然退屈しないんですよ。たまには、家族がいたらなぁと思うこともありますけど。そんな私にとって植物は大切な存在です。今はコスモスを育てています。7月3日に熊本放送のロケで人吉駅を訪ね、蒸気機関車の「SL人吉」に乗ったとき、列車の中で小さな箱に入ったコスモスの種をいただいたんです。このコスモスが咲く秋には新しい列車が走るので、また来てくださいねというメッセージとともに。

ところが、東京に戻ったその日の晩から豪雨が降り始め、熊本は過去最大級ともいわれる水害に見舞われてしまいました。多くの犠牲者が出て、今も避難生活が続いているという方も。機関車は当面の間、運休に。胸が痛みます。コスモスは希望の花ですから、しっかりと育てて人吉駅へ届け、地元の方に見ていただきたいなと思っています。

予期せぬ出来事が続いた今年、やりたいことがあるなら先延ばしにしてはいけないということを教えられた気がします。《いつでもできる、いつでも会える》は後悔のもと。40周年を機に、これから先のことをしっかり考えたいと思いました。

夢は、「縁側で日向ぼっこをしているおばあちゃんと言えば宮崎美子」と言われる女優になることです。そのためには、もっと内面を磨かなくては。イライラしたり、ハラハラしたりしたときに、どう自分の心をコントロールするかが、大きな課題のひとつです。

その一方で、新しいことに挑戦していきたいという好奇心もいっぱい。今やってみたいのは、ボルダリング。YouTuberになって動画配信もしてみたいし、来年のカレンダーを作ろうと計画しています。さて、どうなることやら。(笑)

今日、篠山さんが撮影中に嬉しい言葉をかけてくださいました。「君は40年前と変わらないね」と。「素朴なままだ」と褒めていただいたのだと解釈して、これからも気負わずに歩んでいこうとあらためて思いました。