「《いつでもできる、いつでも会える》は後悔のもと。40周年を機に、これから先のことをしっかり考えたいと思いました。」
2022年3月9日の『徹子の部屋』のゲストは宮崎美子さんです。63歳の今も、新しいことに挑戦中という宮崎さん、番組では赤いジャージーを着てバッティングする姿も披露するそう。2020年のデビュー40周年には『婦人公論』の表紙に。21歳の時、『週刊朝日』の表紙カメラマンとして芸能界デビューのきっかけを作ってくれた篠山紀信さんと、表紙撮影で再会した際の『婦人公論』2020年9月8日号のインタビューを再配信します。


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2020年『婦人公論』9月8日号で、篠山紀信さん撮影の表紙に登場している女優の宮崎美子さん。今年でデビュー40周年を迎える宮崎さんですが、20代は悩み、焦って試練の連続だったといいます。やっと女優としての居場所を見つけた先は――発売中の『婦人公論』から、インタビューを掲載します。(構成=丸山あかね)

デビュー40周年を迎えました

篠山紀信さんの撮影は、嬉しさと恥ずかしさが半分半分。カメラの前で気取ったところで、すべてお見通しなのだと思ってモジモジしてしまいました。

21歳のあの日──。当時、熊本大学に通っていた私は「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」という新聞広告を見て表紙モデルに応募し、書類選考を通過して、面接を受けるために新聞社の一室にいました。最終審査に残った人たちは、みんな都会的で本当に綺麗でした。一方、私は地味な服装にノーメイクで、寒い日だったので頰がリンゴみたいに真っ赤だった。(笑)

ところが篠山さんは、そんな私を見て「素朴な感じがいいね」って。今にして思えば、私はあの瞬間に人生の大きな転機を迎えていたのです。

その後も篠山さんは、私の人生の節目節目に現れて、指針となる言葉をかけてくださる運命の人。デビュー40周年に再会できたのも偶然ではない気がしています。