《追伸》
マンガのアイデアが出ない時は俳句を作っています。
明日が〆切りというのに仕事そっちのけで俳句を作り、真夜中に「ケッ作だー」と叫んだり。
ケッ作が駄作にならないうちに翌日さっさと投句するのですが――。もー長ーい間、入選してません。俳句は私が近づけば近づくほど遠くそびえる山になるのです。しかしめげずに、セッセと作っています。そこで最後に、ケッ作と思ったのに入選しなかった句をいくつか書かせていただきますね。
春の縁側まだ着ぶくれて母居ます
真白い靴に蝶々のストーカー
襁褓替え春日蹴とばす赤ん坊
さくらより濃き香濃き色さくら餅
(↑この句だけが入選)
みつはしちかこ
漫画家
1941年、茨城県生まれ。幼少期から絵や詩、漫画に親しむ。都立武蔵丘高校時代は放送劇部で活躍。高校時代の漫画日記をもとに四コマ漫画『小さな恋のものがたり』を描きためて、1962 年に雑誌『美しい十代』(学研)で漫画家デビュー。同作は1976 年にミリオンセラーを記録し、1977 年に「日本漫画家協会賞・優秀賞」を受賞。2014 年、最新の『第43 集』を刊行し、50 年以上にわたる記録的ロングセラーとなる。2015年、「手塚治虫文化賞・特別賞」「日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞」を受賞。1980 年から22 年間にわたり、朝日新聞日曜版に連載した『ハーイあっこです』(テレビ朝日系でアニメ化)のほか、『わたがしふうちゃん』(ポプラ社)、『アララさん』(講談社)など漫画作品多数。ほか、エッセイ集『ひとりぼっちの幸せ』(イースト・プレス)、『小さなひとり暮らしのものがたり』『こんにちは!ひとり暮らし』、漫画選集『ハーイあっこです傑作選――昭和の家族のものがたり』(ともに興陽館)など著書多数。