寺島 ラグビーじゃなくてハンドボールね(笑)。それからフランス語に常磐津も。そのほかにもいろいろやっていて、わが家のホワイトボードは彼のスケジュールでびっしり。毎日、習い事の送迎をしているから運転手です。
そこへ母さんから「仕舞も始めたほうがいいんじゃない?」「そろそろお習字も習わせなくちゃね」なんてメールが届くという。
富司 私自身が、息子(尾上菊之助さん)に音羽屋の芸を継がせなくては、と必死だったでしょう。だから眞秀にも立派な歌舞伎役者になってほしくて、ついつい思いついたことをアドバイスしたくなってしまうの。
寺島 私が仕事が重なって大ピンチって時には、「眞秀を預かってもらえないかなあ」なんて甘えているから。
富司 それは構わないのよ。眞秀といると楽しいし、日本舞踊のお稽古についていけばアドバイスができるもの。
寺島 このあいだ、眞秀は「ばあばが一番厳しい。視線が刺さる」って言ってた。(笑)
富司 そう感じてくれることが嬉しい。せっかくお稽古についていった以上は、少しでも上手になってもらいたいじゃない。あなたからお呼びがかかれば、喜んで行きますよ。