やっと最近、髪の毛をアップにすると白髪がきれいにみえるようになりました。そこでテレビなどにグレイヘアで出るようになったら、ファッション業界の人からも注目されるし、今回のように取材の依頼もいただくようになって。反響の大きさに、自分でもびっくり。反対していた社長やマネージャーも驚いています。
化粧もしない。 それが今の私のスタイル
年上のある女優さんからは、「サトちゃん、いいわね。私、まだ染めているの」と言われました。「まだ染めている」という言葉から察するに、ご自身もちょっと負担に思っているのかもしれませんね。決して世間を欺いているわけではないけれど、ほんのちょっぴりをついているというか、白いものを黒と言っているという感覚でしょうか。
一般企業で働いている友人いわく、「グレイヘアは絶対無理」。取引先の人と会う時は、「若々しく見えたほうが得」なんだそうです。やはり日本の社会は、若く見えることに価値を置きがちのよう。その友人は、「グレイヘアがどんどん流行るといいわね」とも言っていました。染めないことが普通になれば、何歳になっても、女性は自由にイキイキとしていられるのではないか、と。
14歳になる息子の反応も、なかなか興味深いものでした。染めていた時は、根元に白いものが出ると「出てきてるよ」とか言っていたのに、今は何も言いません。ただ子どもの授業参観や保護者会に行くと、私以外は真っ黒か栗色。高校、大学、勤め先などの同窓会に行っても、グレイヘアは私だけです。白髪が出る年齢は人それぞれなのでナチュラルな方もいるかもしれませんが、染めている方が多いのでしょうね。
一方で、白髪の多さから「よっぽど苦労しているのではないか」「ストレスが多いのでは?」という声も聞こえてきます。そうではなく、みなさん白いのを隠しているんですよ、と内心思っています。(笑)
実は、テレビの画面に映ったり、今日みたいに雑誌の取材を受けたりする時以外は、お化粧もしていません。更年期で敏感肌になったのをきっかけに、お化粧もやめたのです。ですからナレーションだけの仕事の際は、まったくのスッピン。それが今の私のスタイルです。