たとえばあなたが、「私は韓流ドラマが大好きで、暇さえあれば見ています。ところが家族は渋い顔。共感して一緒に楽しんでほしいのに。韓流好きはいけないの?」という悩みを持ったとしましょう。
でも、考えてみてください。あなたにとって一番大事なことは、大好きな韓流ドラマを見ることであり、共感してもらうのは二の次。ならば悩むより「自分は韓流が好き」というポリシーを貫き、韓国語を勉強するなど自分の好きなものをつきつめるほうが幸せです。
あなたのことを一番よくわかっているのはあなた、評価するのもあなたです。努力していないことに対して、誰かから褒められてもうれしくないでしょう。逆に自分で「頑張ったな」と思えるときは、誰がなんと言おうと胸を張れるはず。正々堂々と「今日は自分にご褒美。あんみつを食べるぞ!」でいいのです。
家族といえどもたましいは別なのだから
さて、2つ目のキーワードは“依存心”。自己憐憫とも関わりますが、自分の軸がない人は他者に依存しがちです。「彼女なら助けてくれるはず」と勝手に依存し、その期待が裏切られれば苛立ち、落ち込む。ひどくなると、「もう人なんて信じられない」と人間不信になってしまう。
私はいつも、「人間関係は加算法」とお話ししています。最初から相手に何も期待せず0点からスタートすれば、何かしてくれるたびに、ポイントが加算されて幸せを感じられます。逆に100点満点からスタートすると、欠点を見つけるたびにどんどん減点されていき、「こんな人だとは思わなかった」と落胆する結果になってしまうのです。
もし道に迷ったら、あなたは誰かに頼りますか? その人が土地に不案内な人だとしたら、道を聞いても余計に迷うだけ。「あっちに行けと言われたから行ったのに、辿りつけなかった」と人のせいにするのもお門違いです。他人に依存した自分が悪いと反省しましょう。
道に迷ったときは、自分で地図を調べ、歩く。道が間違っていたら、戻ってやり直せば良い。その経験が自分を成長させてくれます。
依存心を持たず、人とは“腹六分”でつきあい、孤高に、そして自律した生き方をすることが、あなたを悩みから遠ざけるのです。