【準備4】
いつどうなったら住み替えるか、具体的に決めておく

介護付き施設への入居をひとりで決断するのは、勇気がいるもの。身のまわりのことができなくなってきたら、認知症と診断されたら、ケアマネジャーなど普段の自分をよく知っている人に勧められたら……。

「自分がこうなったとき、介護付きの施設に入る」というタイミングを決めておけば、いざというときに迷わなくてすむでしょう。

 

【準備5】
入居の手続きを頼む相手を決め、意思を伝える

年を重ねて心身が衰えてからでは、施設を探し比較検討する気力が起きないかもしれません。また認知症と診断されると、不動産の売却や定期預金の解約、そのほかさまざまな契約ができなくなります。

そうした事態に備え、「最後の住み替え」を代行してくれる人を決め、どういった施設がいいか、いつ入居するか、といった意思を伝えておく。必要であれば、任意後見や家族信託といった制度を検討するのもよいでしょう。

人生100年時代、いつまで自立した生活が送れるかは誰にもわかりません。しかし、見渡す限りの大海原でも先に島が見えれば安心して漕ぎ出せるように、「こうなったときは、この選択肢がある」と知っていれば、今を安心して楽しむことができるでしょう。

この機会に、最期まで自分らしく生きるためのライフデザインを考えてみませんか。