インスタでは「徹子ケーキ」のレシピを披露(黒柳さんInstagramより)

帰ったら家が焼けているかも

コロナが始まってからは、私も含めてですけど、友だちもみんな、どこにも行けないし、誰にも会えない。でも、本を読んでいるだけで退屈しないし、私の場合は『徹子の部屋』の仕事があるのでいろいろな方にお会いできるから、本当にありがたいですね。インスタやユーチューブもやっているから、すごく充実しています。

もちろん、たまにはおいしいものを食べに行きたいなとも思いますよ。でも、コロナが終息するまでは控えなきゃいけないでしょう。でもまぁ、私は戦中・戦後と食べ物のない時代に育っています。

親と今日離れたら、帰ったときに家が焼けているかもしれない、親が死んでいるかもしれないような状態の中で学校に行ったりしていたから。わりと子どもの頃から、覚悟しながら生きる生活には慣れています。

その時代に比べると、今はずいぶんいいなぁと思える。でも、こんなふうに穏やかに暮らせるのは、平和があってのこと。だから私、何よりも平和がいちばん大事だと思っています。

ユニセフ親善大使を務める黒柳さんが、「ウクライナの子どもたちのための募金」を始められました。

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ここ一ヶ月以上、毎日トップニュースで報道されていますように、ウクライナがたいへんなことになっています。

命を落とす子どもたち、つらい思いをしてる子どもたちも、たくさんいます。

私が子どもの頃、戦時下でも小学校に通っていました。
学校にいる間はいつも「家が空襲で焼けてないかな、両親は無事でいるのかな」と不安に思いながら過ごして、学校が終わると一目散に走って家に帰りました。
私は、運よくそれから青森のほうに疎開しましたが、疎開先が見つからず、東京に残った友達はどうしているだろうと、毎日心配でした。

ウクライナの子どもたちはどうしてるのでしょうか。
戦禍から逃げ惑ったり、遠い道のりを歩いて行ったり、一人ぼっちになったり、そういったウクライナの子どもたちを見ると、他人事とは思えません。

皆様には、いつもUNICEFへの募金をしてくださって、心から感謝しています。
今回は、いつもの口座とは別に、ウクライナの子どもたちのための募金口座を下記のとおり開設しました。

みずほ銀行
六本木支店
普通 4115679
ユニセフ親善大使 黒柳徹子

こちらの口座に寄付していただいた募金は、私が責任をもって、国連のUNICEFを通して、全額をウクライナ支援のために使わせていただきます。
一人でも多くの子どもたちを救えますように、皆様よろしくお願い申し上げます。

ユニセフ親善大使 黒柳徹子
(黒柳徹子さんInstagramより)

黒柳徹子Instagram

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