「辛かった」と語った坂上さん
そして坂上さんも、たいていの場合は「僕も…」と経験を話してから本題に入っていたのですが、 いくつか頑なに触れなかったことがありました。 当然ネットでは、そのことを叩く声が本当にたくさんあり、その話を蒸し返す形で名指し、『バイキングMORE』で話すようにと《口撃》をしてくる有名人もいました。
なぜ、坂上さんはそのことだけ番組で言わなかったのか。それを中西さんが最後に確認するように質問をしたのでした。
坂上さんは真摯に答えてくれました。オンエアではその多くがカットされていたのでここでも詳細を記すのは遠慮させてもらいます。が、坂上さんは事が起きた当時、後々それを公の場で決して話さないと相手方の関係者と「約束」をしたとのことでした。その約束を守る、だからそのことは話さない。坂上さんなら、この先、何があっても、どれだけ叩かれても絶対に話さないだろうと思います。
『バイキングMORE』でも、その約束を引き続き守るにあたり、坂上さんは自らの想いをマネジャーさんに伝えたそうです。マネージャーさんは「言わなくて叩かれるのは坂上さん(1人)なのだから、私はそれでいいと思います」と言ったそうです。私には、どのマネジャーさんが言ったか想像がつきます。坂上さんの全てを理解し、支えている女性です。
それを我々《専門家》に話し終えた後、坂上さんは数十秒間、沈黙し、嗚咽し、「辛かった」と言ったのです。
本当に驚きました。常に1人で闘い、1人で我慢してしまう人だとは知っていましたが……、それは辛かったんだ。カメラが回っているのに涙が堪えきれないぐらい坂上さんは辛かったんだ……と初めて知りました。
そんな坂上さんの足下にも及びませんが、『バイキング~』に出演したときは「すり減った感」「疲労感」を少なからずおぼえていた《専門家チーム》はみな、心から「坂上さん、本当にお疲れ様でした」と伝えたものです。