『バイキング~』での坂上さんは叩かれていた

本当に見ていなかったのかはわかりません。男気に溢れる方であり、勝負師でもあり、自分が闘うべきときには一人で闘いに挑むのが「坂上忍」。
私が見る限り、坂上さんは、辛かったり悲しかったりする気持ちを周囲に決してシェアしない孤高の人なのです。

「さかがみ家」の坂上さんと愛犬たち。(山田さんブログより)

だからオンエア上での坂上さんしか知らない視聴者の方はそれでいいのです。坂上さんがCM中や、番組開始前、さらには、コロナになってからは一度もしていませんが、すべて坂上さんの自腹で行われる宴会や打ち上げ。出演者への誕生日プレゼントや、改編時、専門家に「また番組が続くことになりました。引き続き、よろしくお願いします」と手渡す豪華なプレゼントなどのことも、視聴者の皆さんは知らなくて当たり前。坂上さんはそれをひけらかす人でもなかったので、そうした素顔は、坂上さんからしてもらった人たちがもっと発信してもよかったのではないかと思うのです。

でも、その気持ちが萎えてしまうほど、『バイキング~』での坂上さんは叩かれていた。そしてその声の一部は、マネジャーさんから坂上さんに伝えられることもあったということを『バイキングMORE』の最終回に行われた《記者会見》の場で知りました。

これは『バイキング~』に出演していた各ジャンルの専門家が記者となって坂上さんにぶっちゃけてもらう…という番組企画。そこで坂上さんが「辛かったです」と涙ぐんでしまう「まさかの」シーンが収録されました。

それは芸能記者の中西正男さんによる、こんな質問がきっかけでした。 坂上さんの若い頃の《ヤンチャ》に重なるニュースを『バイキング~』で扱うこともありましたが……と。

たとえば不倫のネタが扱われた際、 ゲストの峰竜太さんは、その昔、妻の海老名美どりさんとともに不倫釈明&謝罪会見を行った《過去》を包み隠さずさらけ出し、自虐まじりに笑いをとってから、改めて自身の意見を仰るのが本当に上手でした。

また東国原英夫さんも、いわゆる「フライデー襲撃事件」から、女優さんとの結婚&離婚まで、過去の不祥事や離婚歴などをまず話した後に、その日のニュースへの意見を仰っていたものです。