予想を全く裏切らない私への配役
まだ配役が出てなかった頃、あらすじに「禁酒法」という単語が出ているだけで、
自分は100%違反する側の人間だろうと予想はしていました。
そうして出た配役は、
暗黒街の顔役 マイヤー・ウルフシェイム
予想を全く裏切らない配役、マフィアのボスでした。
オールバックに髭に葉巻、ストライプのスーツに死んだ親友の歯で作ったカフスボタン、白いストールというこれ以上ないマフィアないで立ちで子分たちを引き連れて歌う「俺たちの夢」という場面が大好きでした。
そしてもう一つ思い出すのが、
マイヤー・ウルフシェイムの他に、別のゴルフの場面で違う役として登場していた「ゴルファー男」です。(トップさんたち以外は1つの舞台で何役も演じるのです)
その時出されたお衣装の色は、爽やかなブルーのベスト。
自分でも似合わないなー、と違和感を感じながら舞台稽古に挑むと、演出家の先生からマイクで指摘が。
「越乃! 宇月の衣装とチェンジして!」
宇月颯さんの衣装は茶色のベスト。
しかも地味なこげ茶色。
わかりますよ、そりぁ自分だって爽やかなブルーが似合ってないことくらいは。
でも、マイクで指摘したら、みんなに見られて恥ずかしいでしょ! 小池先生!!
小池先生のこだわりは細部に渡ってありまくるのです。