(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第5回は「世渡りの知恵」です 

Q 仕事での評価に納得できない。 アピールするなら

A)不満を言わず、今以上の結果を出す

B)上司や同僚とのコミュニケーションを心がける

世渡りには知恵が必要

一所懸命仕事をしているのに、自分だけ認められていない。同僚ばかり上司の覚えがめでたいなんて、一体どういうこと!? このように、職場での評価が不当と感じ釈然としないという人もいるでしょう。状況を改善するためアピールする場合、あなたならどちらの行動を選ぶか考えてみてください。

一見すると、AもBもアピールではないように思えます。でも幸せを呼ぶ行動かどうかで考えれば、上手なアピールテクニックが見えてくるはず。ポイントは「ポジティブに印象づけること」です。

Aを選んだ人は、「仕事なのだから結果で認めてもらうのが正攻法でしょ」と思っているかもしれません。たしかにその通り。仕事をしっかりするのは基本中の基本です。不遇だからとふてくされて業務を放棄するのは論外。けれど悲しいかな、正攻法だけで突き進んでも、上司の目に留まるとは限らないのが世の中です。その結果、「頑張っているのに評価されないなんて損している」「同僚だけ認められて不公平」と負のオーラを出せば、ネガティブなことしか引き寄せられず、当然ながら不幸ぐせとなってしまいます。

もし、「評価されなくても不満はない。黙々と仕事をするだけ」と割り切れるなら、それはそれでいいのですが、これでは仕事ができても、印象づけるという意味ではやっぱり不足ぎみ。ではどうすればいいのか。浮世を渡る知恵を使い上手に印象づけて、幸せをグイグイと引き寄せる。その方法がBなのです。