● 定年退職後も働く人が増えている
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定年退職後も働く人が増えている
人生100年時代、老後をどう生きるかは若い世代にとっても大きな関心事になっています。定年退職したら悠々自適に過ごす人が多かった以前とは違い、定年退職後も働く人が増えています。
70代以上で働いている男女20人に、定年退職後も働く理由を聞いてみると、「人生100年というなら60歳からは40年もある。今まで社会人として働いていた以上の歳月となる。そうなると今の貯金や年金だけでは不安だから」「元気でいる限り働きたい」といった声が圧倒的でした。
退職金の金額と使い道
退職金の平均額はいくらなのか、非常に気になりませんか?
厚労省では退職金の支給実態を発表しています(PDF)。この調査によると、大学・大学院卒の平均退職金は1,983万円、高校卒では1,159~1,613万円。ただし、この金額は退職金制度のある企業が対象のものですから、そもそも退職金制度がない、という会社は平均値に含まれていません。
筆者が調査した中では、退職金の最高額は一部上場企業に勤務した勤続33年の男性で、早期退職制度に応募して手にした退職金が3,000万円でした。一方、最低額は50万円で、従業員数人の町工場に中学卒業から45年間勤務したものの、不況の影響もあってその金額しかもらえなかったということでした。
居住地域や会社規模。キャリアによっても退職金は変わってきますが、首都圏でも大卒で1,500万円前後という例が多かったです。
退職金で住宅ローンなどの精算をした人、一部を夫婦で旅行費用にあて、あとは老後の生活のために貯金し、切り崩している人もいます。かと思えば、退職金を元手にして財産を増やすために、金融機関に通って知識を付け、株式投資などに熱心な人もいます。
退職金をどう使うか、増やすかは大きな命題です。自分らしい老後を過すためには、自己判断ではなく、金融機関やFPに相談してみてください。また納得のいく選択のために、子どもに同席してもらったり、複数の金融機関やFPに相談したりして、さまざまな角度から考察してみることは大切です。