旅行者におすすめのイスタンブールにあるヴェリエフェンディ競馬場(写真提供:須田鷹雄さん)

世話焼きな国民性も有難い

競馬ファンが、というよりトルコ人全体が親切で世話焼きというのも旅行者にとってはありがたい。

女性と外国人には親切にしようという文化があるので、例えば競馬場帰りのバスで座席を譲られたりする。そういうときはいったんありがたく座っておいて、トルコ人の女性や老人が乗ってきたときに譲るとスマートだ。

日本人が行くならば、やはりイスタンブールにあるヴェリエフェンディ競馬場だろう。観光客がよく行くエリアにあるシルケジ駅から列車に乗って、右手に競馬場が見えたら次の駅で降りればよい(注:2022年時点ではこの路線が工事中なので注意)。

そこから正門まではちょっと距離があるものの、国際厩舎の入り口など、競馬場の雰囲気を見ながら歩いて行けるのでしんどくはない。

最後に繰り返しになるがまとめておこう。「トルコ競馬は、控除率以外はすごくおすすめ」。

逆にあれだな、トルコの競馬おやじを日本に招いて、「配当めっちゃつく!」みたいな体験をさせてやりたい気もする。

※本稿は、『世界の中心で馬に賭ける 海外競馬放浪記』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。


『世界の中心で馬に賭ける 海外競馬放浪記』(著:須田鷹雄/中央公論新社)好評発売中です

「自分がこれだけたくさん海外の競馬場に行くことになろうとは、当時全く考えていなかった。この本を書くにあたって改めて数えてみたところ、150近い競馬場を訪れていた。生きているうちに、少なくとも200場は超えようと思っている」(「はじまりは香港・沙田競馬場」本文より)。

グリーンチャンネルやBS11の競馬番組、ペーパーオーナーゲームの"赤本"『POGの達人』でおなじみの競馬評論家が、約30年をかけて訪れた、アジア、オーストラリア、中東、ヨーロッパ、アメリカの150近い競馬場の中から、記憶に残る63場を紹介。海外のG1が開催される憧れの競馬場から、1年に1日しか開催されない砂浜の競馬場、そして、今は存在しない廃止場・休止場まで――。馬と競馬を愛する全ての人に贈る、350枚の写真と共に綴る旅エッセイ。