俳句を始めてみたい人、ちょっと経験のある人にお送りするスペシャル企画です。人気の俳人・夏井いつきさんが講師となり、作句のコツを伝授。これを読めば、すぐ一句詠みたくなること請け合いです(構成=篠藤ゆり イラスト=霜田あゆ美)

「〈俳句のタネ〉は暮らしの中に無限にある」はこちら

上達するための必携アイテム

俳句の「季語」は、『歳時記』に季節ごとに分類され、解説や例句も掲載されています。季語は、季節の伝統行事や自然現象、食べ物、生活習慣、動物、植物など、バラエティに富んでいて、初心者は『歳時記』をめくるだけで、「へえ~」「こんな言葉も季語なのか」と楽しくなるはず。最近はネットでも季語が調べられますが、玉石混淆。やはり俳句に取り組むからには、手元に1冊、『歳時記』を持っていてほしいですね。

『歳時記』なら、自分の調べた季語の周辺に他の季語もたくさん載っているので、さまざまな季語に出合えます。また、あたりまえの自然現象や身近な動植物が季語だったり、美しい名前がついていたりと、好奇心がおおいに刺激されるはずです。