年金の仕組みと増やす方法

老後のお金のやりくりも、基本的な方法は現役時代と同じです。毎月の生活費は毎月の収入からまかない、大きな支出は貯蓄から出します。老後の収入の柱は公的年金になります。

図3:年金の増やし方(図『投資をしたことがないけれど、このままで本当に大丈夫」と思ったら読む 絶対に損をしないお金の増やし方』より)

50歳以上になると見込額がわかるので、大まかなメドがつけられるでしょう。

生活費が足りないなら、仕事を続けて収入を確保するのが一番の解決策ですが、年金を増やせるなら少しでも増やしたい。公的年金は生きている限りもらえますから、まずは公的年金を増やすことから始めましょう。

その1つ、受け取りを遅らせる方法では、5年遅らせて70歳からにすると年金額が1.42倍に、75歳からにすると1.84倍になります。

次に、公的年金に準ずる確定拠出年金で増やすことを検討します。

このほか、会社員の退職給付は一時金受け取りと年金受け取りを併用できる会社が多く、その比率を自分で決められる会社もあります。

生活費の不足分を、年金受け取りにするのも方法の1つ。個人事業主が利用できる小規模企業共済も、年金受け取りができます。

※本稿は、『「投資をしたことがないけれど、このままで本当に大丈夫?」と思ったら読む 絶対に損をしないお金の増やし方』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。


『「投資をしたことがないけれど、このままで本当に大丈夫?」と思ったら読む 絶対に損をしないお金の増やし方』(著:坂本綾子/CCCメディアハウス)

50万部を突破した『お金の超基本』の著者が語る、お金オンチでもラクに理解ができるお金の話。深い知識がなくても、時間をかけなくても、つまり、普通に仕事をして家事や子育てをしている生活の中で、確実にお金は増やせます。投資期間中に相場が来れば、きちんと利益が出る。逆に、もし相場に恵まれなくても大きな損はせずに、そこそこの利益が得られるのです。ごくごく普通の人ための、「普通の投資のやり方」の本。