阿部さん宅の玄関。靴を徐々に減らしていったら、少なくても問題ないことに気づいたそう(写真:著者)
服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授! 第1回は「靴の整理」です。

なぜ履かなくなったヒールの高い靴を手放せないのか

今年は梅雨入りが早いですね。この時期、靴にカビが生えてしまったという声もよく聞きます。そうならないためにも、ぎゅうぎゅうの下駄箱から余裕のある下駄箱に変えていきましょう。

皆さんの家には、何年も履いていない靴がありませんか? 私のお片づけ講座ではほぼ全員の方が「ある!」とおっしゃいます。

どんな靴かとうかがうと、多くの方が、「ヒールの高い靴」と言います。最近はローヒールの靴、スニーカーの出番が多いのだそう。

では「履かない」のに、どうして手放せないのでしょうか。