息子は家族でいちばん英語が上手になった

「ショー・アンド・テル」をきっかけに、クラスの子どもたちが、家に遊びに来るようになりました。

そして、これもやはり日本から持ってきていた「ファミコン」で、息子はみんなの称賛を集めました。「すごい! 『スーパーマリオ』のキノコが出る位置を全部、覚えているの⁉」なんてことで、ヒーローとなり、友だちを増やしていったのです。

息子はこうしてみんなと遊ぶうちに、家族でいちばん英語が上手になりました。

娘の場合は、中学1年でアメリカの中学校に編入することになりました。はじめのうちは、いま、何の科目の授業を受けているのかさえわからないような状態だったそうです。

ピアノのレッスンでの先生とのやり取りも、最初は私が通訳していました。それでも、音楽という共通言語を持つ者どうし、音楽についてのやり取りが、英語の習得につながりました。

彼女の英語力は5年後には、ハーバード大学やウェズリーカレッジに、入学許可されるレベルになっていました。

※本稿は、『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(‎CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。


Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(著:村上憲郎/CCCメディアハウス)

英語は自転車と同じで、「単なる手段」に過ぎない。英語ができる子になることが「目的」ではない。英語で考えられる子になることで「未来が開ける」と伝えていこう。そのために、まずは親が「教育OS」をアップデートすることからはじめよう。31歳から英語を勉強し、Google米国本社で副社長に。大ベストセラー『村上式シンプル英語勉強法』から14年。元Google日本法人名誉会長が、アメリカで体験した「生き抜く力」を養う英語子育て法をシェアします。