彼の勇気が認められた
最初、クラスの子どもたちは、「いったい何がはじまったんだ?」とポカンとしています。でも、そのうち、「唱えているのは、この消しゴムのキャラクターの名前なのでは?」と気づきはじめます。
「えっ、日本のヒーローって、こんなにたくさんいるの?」
「その、全部違う名前を、1つひとつ記憶しているんだ。彼、すごいんじゃない?」
大喝采となりました。
「見せて、見せて!」
大勢の子どもたちが息子の周りに集まってきました。彼はそうして、一躍みんなの人気者になったのです。
あえて言うならば、臆せずにみんなのなかに飛び込んでいった彼の勇気が認められたのかもしれません。