自分の肉体ではあるけど、細胞の気持ちと相反してる

余談ですけどね、宗教とは関係なく、これからの世の中は、目に見えるものしか信じないか、目に見えないものも受け入れるかで、ずいぶん歩いていく道が違ってくると思うんですね。

30代前半の樹木さん。当時は「悠木千帆」の芸名で活動していました(写真:『婦人公論』1976年4月号より)

目に見えないものっていうのが私はわりかし好きで、そういう本を読んだりなんかするんだけど、どうも死ぬときのつらさみたいなものは、魂は、エンドレスだっていうのをいろんな本で読むんですね。

自殺なんていうのは、生きようとする肉体の細胞を無理やりシャットアウトするわけだから、自分の肉体ではあるんだけど、細胞の気持ちと相反してるわけです。

苦しみをエンドレスでずーっと感じる、死んでも楽にならないんだっていうのを読んだときに、ああ、そうだなあ、だったらどれぐらいまで生きられるかなあ、って思った。