さわったらダメ!海の危険生物「ゴンズイ」
幼いうちは焦げ茶色に黄色いラインがハッキリとしていて、とても派手で目立ちます。「敵に見つかりやすいのでは?」と、心配になりますが、ゴンズイには生きのびるための武器と習性があるのです。
ひとつは、背ビレと胸ビレにある毒のトゲ。体は小さくても毒はとても強く、刺されるとズキズキと痛み、赤くはれ上がります。磯遊びをしていて、潮だまりに取り残されたゴンズイを見つけても、絶対にさわらないようにしましょう。
もうひとつは、集団になって身を守る習性です。幼いゴンズイは、集まって丸い玉のようになって泳ぎます。名付けて「ゴンズイ玉」。毒トゲも、何十匹ぶんが集まればパワーがアップ。敵から見れば、泳ぎ回まわる毒トゲ軍団! 怖くて近寄れません。
ゴンズイ玉は、砂浜や防波堤付近にもあらわれますが、絶対にちょっかいを出さないで! また、体の表面にも毒があるので、さわっただけでもヒリヒリしたり、痛みが出ることがあります。
【分類】魚類・ナマズ目
【生息地】日本、中国、東南アジアなど
【大きさ】体長10~1cm
【対処法】刺されたら…トゲが残っていたら取りのぞき、傷口から毒をしぼり出し、45℃以上のお湯にひたして
※本稿は、『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
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