片づけへポジティブに向き合える魔法の一言

それから「思い出のものは捨てなくても大丈夫」と声をかけてあげることも大切。それだけで気持ちがずいぶんと軽くなります。

「そんなことを言っているといつまでも片づかないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。たいていの家にはまず捨てるべき、本当に不要なものがあるからです。

押し入れなどへしまいっぱなしの空き缶・空き箱の例(写真:著者)

加えて意識しておきたいのは、もし実家にまだ自分のものが置いてあったら、それを優先して片づけることです。ご自分のものを放置しているのに、実家全体の片づけを気にしている方、いらっしゃいませんか? まずは自分のものを片づけ始めれば、親御さんの理解も得やすいはずです。

また「部屋が片づいたら、そこで何をしてみたい?」と聞いてみましょう。

シニア世代の受講生に同じことを聞いたら「ヨガマットを敷いてヨガをしたい」「片づいた部屋で好きな音楽を聴きながらおいしいコーヒーが飲みたい」とおっしゃる方がいました。部屋が散らかっているせいで、スペースに余裕がなかったり、そもそもそういった気持ちにならない、という話もよく聞きます。

快適な空間で過ごす姿を思い浮かべることができれば、楽しく片づけに気持ちを向けられるはずです。