(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第7回は「夫への不満を減らし気分良く暮らす方法」です 

Q 夫への不満を減らして気分よく暮らすには、

A)甘え上手になって、明るく振る舞う

B)不満を解消すべく夫と話し合う

不満は愛情の裏返し

たとえ家族であっても、自分以外の人間の行動や考えを変えるのは難しい。ですから幸せになる早道は、相手を変えようとするより、自分が変わることに注力することです。今回のお題に対する答えで言うなら、Aは自分が変わる幸せぐせであり、Bが相手を変えようとする不幸ぐせとなります。

Bの「話し合う」は、一見、夫の考えを理解しようとする姿勢を示しているようにも見えますが、そうではありません。「自分の考えを夫に受け入れてほしい」「態度を改めてほしい」というのが本音でしょう。そんな感情のまま話し合っても、相手の言い分には耳を貸さず、平行線のままケンカに発展……という不幸な結果になるのは想像に難くありません。

幸せぐせが身についている人には、いくつかの共通点があります。先に述べたように、相手を変えるのではなく自分が変わろうと努力すること。加えて、素直で謙虚なことです。そもそも夫に不満を抱くのは、どうしてでしょう。よくよく考えれば、愛情の裏返しだと思い至りませんか。もし本当に夫婦仲が冷め切っているなら、話すのも面倒で無関心になるでしょうし、さっさと離婚するはずだからです。