――ドリンク化における試行錯誤をお教えいただけますか?

瓶詰をするにあたって、どうしても殺菌をしなければいけません。
グァバってマンゴーほどじゃないんですけど、pH値でアルカリ性が強くて傷みやすいんですね。

その熱殺菌方法がなかなか難しくて...。
今でこそ「何度で何分の殺菌」と簡単に言えますけど、熱殺菌方法を確立するまでずいぶん時間が掛かってしまいました。約20年かかって、瓶詰めした後に熱殺菌をすることでフレーバーを飛ばさないという今の方法を確立できたんです。

最初は温度を上げ過ぎて果物のフレーバーが飛んだり、熱殺菌の際に100度を超えてしまうと果肉と果汁が分離し、果肉が固まって飲めないものができてしまうんです。

また、加熱でグァバのピンク色が黒っぽくなったり。本来の味からも遠かった。
何度も試験場に持ち込み、試行錯誤をして今のやり方に落ち着きました。

――熱殺菌をするほど本来の味や香りから遠ざかるとのことですが、今も新しいチャレンジはなさっているのでしょうか?

現在は90度で行っていますが、やはり温度を上げ過ぎずに熱殺菌出来る方法はないかを、今も探っております。
数量限定だったり期間限定だったりになるとは思うのですが、ほぼフレッシュな状態でお出しできる道を考えていますね。