――でもそこで気持ちが折れなかったと。

会長が、グァバの美味しさを伝えたいという使命感と、「これは大事にしていかないといけないな」という、野生の勘みたいなものが働いたらしく、果実で販売を開始。ただ途中、本当に売り上げが悪いときもあったんですけど、我慢して継続していたら一つ目の転機が1978年に訪れました。

2年やってみて、果実では売れないとわかったので、ミキサーにかけて裏ごしし、ピューレにした物を、飛び込み営業で城山観光ホテルさんに持ち込んだんです。当時の料理長様が気に入ってくださり、ピューレをデザートなどに使って頂くことが決まりました。

当時の城山観光ホテルは、ブライダルで売り上げがすごく伸びていたんです。
おかげさまでけっこうな量の消費量は確保して頂いていたのですが、それだけじゃ追いつかないくらいグァバが成長して、収穫量が増えてきてしまった。

どうしよう?となった時に、1981年に二つ目の転機が訪れました。

宮崎県亜熱帯植物園の担当者の方に相談したところ、雲海酒造さんをご紹介いただき「これをドリンクにしたらいいんじゃない?」というご提案をいただいたんです。ドリンクの製造工程を教えていただいて、今のドリンクをメインとした業態がスタートします。

雲海酒造さんには当時とてもお世話になりました。