――元々グァバ自体は100種類以上あるというお話なのですが、試してこの品種にしたのはなぜでしょうか?

何種類か試したのですが、今栽培をしている果肉が多く甘い「ピンクグァバ」品種以外はピンポン玉くらいのサイズ感しかなく、種が多くて加工に向かないんですね。
沖縄に自生しているものなどを見ていただくとわかるのですが、やはり小さいんです。

なので、今の品種がサイズも味も安定していますね。

――では「栽培」という観点からですといかがでしょうか?

冒頭でも話しましたが、実は結構簡単でして。

温度もマンゴーほど高くしなくてもいいですし、極端な話、5度ぐらいでも生きられるんです。宮崎は年に1~2回は氷点下になってしまうんため、最初は越冬ができませんでしたが。

比較的生命力が強くて、台風が来て木が倒れたりしても、きちんと起こして固定してあげれば復活します。逆に生命の危機を感じるのか、花が一気に咲いたりするくらいなので。

グァバの美しい花(写真提供◎宮崎果汁)

――つまり恋ヶ浦の環境に合っているということなんですね。

はい、そうだと思います。
ただ他のフルーツよりは栽培は簡単なんですけど、加工がやっぱり難しいというところがネックではありますね。