イラスト:丹下京子
つきあいの長い友人だからこそ、意見がぶつかったり、お互いの状況の変化に戸惑ったり……。読者が抱えるお悩みに対して、人生相談の達人がアドバイスします(構成=村瀬素子 イラスト=丹下京子)

【相談】ワクチンの是非で決裂!

仲良し3人組のグループLINEで、ワクチン接種否定派のY美と肯定派のM代が罵り合いに。2人の関係をどう取り持ったらいいのでしょうか。

(60歳・会社員)

 

【回答】取り持つことは無理。各々のつきあいにシフトを (回答者・残間さん)

ワクチンを打つか否かは、コロナ禍の今、とてもセンシティブな問題です。どの情報を信じるか、信じないか。それぞれの考え方にはその人の思想信条が絡んでいますから、ある意味では宗教と同じで、友だちといえども安易に踏み込むべきではない領域です。

ただ、気の置けない仲間同士だからこそ、話題にものぼりやすいもの。相談者の友だちも意見がぶつかってしまったわけですね。

私自身は、ワクチンに対して不安感がまったくないわけではないものの、社会の一員として生きているのですから、他者への責任としてワクチン接種はしています。周りにもワクチン拒否の人はいますが、私の考えを押し付けはしません。

ただ、食事に誘われたりすると、私が罹患するのは覚悟しても、私を介してほかの誰かにうつすのではないかと思って、正直なところためらいを覚え、さりげなく断ることもあります。