【相談】最後に残されたくない

定期的に会う学生時代からの友人5人組。1人が亡くなり、1人が脳梗塞に倒れ……最後のひとりになるのではないかと思うとつらいです。

会っても不安が募るなら、「もうおしまいにしよう」と言うべきでしょうか?

(78歳・無職)

 

【回答】昔話ができる存在は貴重。発想を前向きに切り替えて(回答者・残間さん)

病気になる人や亡くなる人が周りに増えて、死が身近になってくると、こういう気持ちになるのもわかります。とはいえ、仲間の会を閉じる必要はないのでは?

あなた以外の2人は楽しみにしているかもしれないので、どうしてもやめたいなら、自分だけ抜けてほかの人は巻き込まないのがルールです。

せっかく学生時代から続いている仲なのですから、最後までつきあったほうがいいと私は思います。思い出話だけで何時間も盛り上がれる仲間は貴重ですよ。病気で会に来られない人が出てきたら、こちらからお見舞いに行って話せばいいのです。

相談者は《死》に対して敏感になりすぎているのかもしれませんね。発想を前向きに切り替えましょう。

私もこれまで両親、友人など身近な人をたくさん見送ってきました。でも、ある時気づいたんです。今はあの世のほうが賑やかなんじゃない?と(笑)。

最後のひとりになるということは、大事な仲間はみんなあの世で待っているということ。そう思えば、最後に死ぬのも怖くなくなりませんか? いたずらに憂えることなく、今を楽しんでいただきたいですね。

<後編につづく