BOOWYの正統な後継者「BUCK-TICK」
BOOWY直系のキャッチーなビートロックは作品をリリースするごとに深化。
『悪の華』(1990年2月)では、ゴシックなジャケットアートワークからサウンドが想像できるほど、ダークさを全面に出していた。
だが、メロディ自体はものすごくキャッチーで、聴きやすいロックだった。
彼らが影響を受けたイギリス発のゴシックロックやポジティヴパンクは、アンダーグラウンドな音楽である。BOOWYはそうした要素を盛り込みながらもスタイリッシュにそつなくこなしていたが、BUCK-TICKはもっとディープに表現した。
だが彼らの凄さはマニアックになることなく、充分すぎるほどのメジャー感を持って、きちんと歌モノロックをやったことである。