紫苑さん「節約は知的な行為にほかなりません」(写真提供:Photo AC)
多くの人にとって、老後の生活を支える柱の一つとなる年金。71歳のひとりシニア・紫苑さんは、母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきたため、年金の額は月に5万円。しかしお金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題に。楽しい毎日の様子は、新聞やテレビなどでも紹介されました。その紫苑さんいわく「節約は知的な行為にほかならない」そうで――。

衣食住のやりくりにその人の知性が

「高い食材を使えば、美味しい料理が作れるのは当たり前」と言った料理家さんがいました。洋服も高級ブランドを身に着ければ、特にセンスが優れていなくても「それなり」になります。

少ないお金でいかに毎日の生活を充実させ、楽しくできるか、そのためにはどんな工夫をするのか。

料理だけではなく、ファッションもインテリアも、つまり衣食住という、人が生きる上での基本的なことをどんなふうにやり繰りするのか。

そこにその人の知性が見え隠れしているのではないかと思います。