”自分の絶頂期を過ごした地元”だから最高

“20歳で絶頂を迎えた人”とリンクする部分が多いのが、“地元最高!”と、地元愛を押し付けてくる人だと私は考えています。

たとえば地元で生まれて地元で過ごし、小中高とモテ続けてきた人がそのまま大人になるパターンでしょうか。

こういう人は、たとえ上京したとしても、同郷の仲間と常につるもうとして、彼女ができたら真っ先に地元の友達に会わせようとしたり、仲間内のBBQに連れて行こうとします。

鰻屋さんの前にたつシークエンスはやともさん(写真:シークエンスはやともさんのインスタグラムより)

盆暮正月、夏祭りには必ず地元に帰り、「俺、ほら、明日から地元の祭りだからいないじゃん?」と“みなさんご存じの”的に地元愛を垂れ流す。

はっきり言って、知りません。あなたが思う地元の魅力は、あなた以外の誰にも伝わりません。そもそも、本当にその地元が好きなのでしょうか。

現在の人口はどのぐらいなのか、小中学校がそれぞれいくつあるのか、特産品は何か。実際にその地元のことをどれだけ知っていて、理解しているのでしょうか。また、そんな大好きな地元に、どのぐらい貢献しているのでしょうか。

地元のことを実は何も知らず、ただ「地元大好き! 最高!」と言っているのは、個人の世界観の中だけの話。それは地元が好きというより、その土地で培われてきた自分が好きで、自分の絶頂を体験したのがその土地だったというだけなのではないでしょうか。

たまたまその土地に生まれ育っただけで、別に本気でその土地を愛しているわけではない。いつまでも自分のノスタルジーの中の理想に浸っていたい、という甘えが出ているだけの人。

そんな人に近づくと、その偏った地元愛にとことん付き合わされることになるので、注意しましょう。

※本稿は、『近づいてはいけない いい人 - 一億総サイコパス社会の歩き方』(発行:ヨシモトブックス  発売:ワニブックス)の一部を再編集したものです。


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コロナ禍の東京。芸人の仕事が激減した僕はネタを探しに街に出た。 山手線に乗ってみる。ふと車内にいる人を霊視してみた。 みんなまるで精神を病んでいるような黒くどよんとした生き霊だった――。 YouTubeの心霊系チャンネルは登録者数20万人を超える"視えすぎ芸人"のシークエンスはやとも。 社会的成功が正義かのような価値観の令和日本。その結果、自分を失ったサイコパス的「いい人」が生まれ、周りの人を傷つけている。子供と向き合わずに教育し、職場では平気で人を貶める。身近で不気味ないい人の正体を暴き、こんな閉塞感漂うサイコパスだらけの世の中にやられないための「自分のあり方」を 教えてくれる一冊。