あくまで未来予想図は仮のもので、結婚相手と歩み寄ってミックスしていくことになります。婚活中は、Aさんと結婚したらこんな生活になる、Bさんと結婚したらこんな生活になるというふうに、いろんな相手と出会ってみることで、視野が広がり、考え方も変わっていくでしょう。その時、自分の未来予想図が軸となり、判断基準になります。

こういった経緯から、恋愛と結婚は別であることを前提に、あなたの「好きなタイプ」ではなく、「あなたの思い描く人生」を考えてみてください。結果的に、それがマッチングの決め手になります。

相手の価値観と未来を知る

とはいえ、初回から「こうやって生きていきたい」という結婚観をしっかりお持ちの方は少数派ですから、年収や職業のようなわかりやすい条件面が先に来てしまうことが多いのも事実です。

ですから私は、要望や結婚観よりも先に、本人が育ってきた環境やバックグラウンドの話を聞くようにして、相手選びのイメージを膨らませる作業を行っています。

私のカウンセリングでは、事前に記入していただいた自身のプロフィールを基に、ご本人の現在の仕事から、学生時代、幼少期の話にさかのぼり、ご両親の職業や学歴、お見合いだったか社内恋愛だったかという出会いの話、どこで生まれ育ったかというルーツについても聞きます。

同じように、祖父母についても聞きます。きょうだいに関しては、どういう関係性で関わりはどの程度か、塾や習い事、きょうだいと一緒に通っていたのかなど、細かいところまでお聞きします。

こういった内容から育ちや教育レベル、経済面などのバックグラウンドが見えてくるので、培ってきた価値観が合いそうな相手を頭の中でイメージし、同時にリストアップしていきます。私の場合、本人が提示する条件に合っていない、突拍子もない人を紹介することがあります。