「年収1500万円以上の男性を希望する」なら
例えば、年収500万円の女性が、「結婚しても仕事を続けたいから、平等に家事育児を分担できる男性を希望する」と言いつつ、「年収1500万円以上の男性を希望する」とおっしゃった場合、希望条件と未来予想図がズレていると指摘します。
「共働きでバリバリ働き、均等に家事分担する」という結婚観を重視するなら、「年収は自分と同程度でもいいから、家事育児への協力度が高く、余裕のある働き方ができる人」を重視して選んだほうが希望に合っています。
それを判断するには現在の仕事や働き方だけでなく、お相手の育ってきた家庭環境やバックグラウンドを加味して考えることをおすすめします。
逆に、「年収1500万円以上の好条件の男性」という希望条件を重視したいなら、自分を選ぶことで相手にどんなメリットを与えられるのかということを考えるべきですから、平等に家事育児を分担する未来予想図を描き直したほうがマッチングしやすくなります。
このように、何が重要で何を軸にして婚活していくかを整理するためにも、ただ希望を言うのではなく、結婚観や未来予想図という自分の軸が必要になるのです。
※本稿は、『結婚の技術』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『結婚の技術』(著:植草 美幸/中央公論新社)
結婚のゆくえを決めるのは、肩書きでも外見でもなく「言葉の力」。本書は結婚相談所で1000組以上の実績を持つ婚活カウンセラーである著者が、現場やメディアで実際に反響を呼んだ効果的な言葉を、自らの持論とともに届ける1冊。学校では教えてくれない “良好な人間関係を築く極意”を身につけましょう。