日常生活の目的とデートの予定をくっつける

例えば、「仕事用の白いブラウスにコーヒーをこぼしちゃって、全然シミが落ちないの。月曜日の会議に必要だから、週末にブラウスを買いに行かないと! 週末のデート、ショッピングに付き合ってもらってもいい?」と言ってみてください。

そこであなたの予定を却下する男性は、そもそもあなたを優先してくれていませんから、「じゃあそうしよう」と言ってくれる男性を探す選択ができます。目的はブラウスを買うこと、そこにデートの予定をくっつけるのです。

「あの男に会ったためにブラウスを買いに行けなかった、デートも大して面白くなかった」

「嫌われたくなくて、ブラウスを買いに行きたいって言い出せなかった」というストレスになる場面を回避できます。

洋服選びに男性を連れていくのは気が引けるという人もいますが、意外なメリットがあります。私は過去にアパレル人材派遣会社を経営していたことがあるのですが、カップルでアパレル店にいらっしゃったら、男性に向かって女性を褒める声がけをよくしていました。

よくあるのが、彼女が試着室から出てきたら、拍手で出迎えて、彼に向かって「お似合いです〜! 素敵な奥様(彼女さん)ですね」という言葉です。

そうすると男性は「恋人や夫婦に見えたのかな?」「店員さんが褒めるくらいだから、客観的に見ても素敵な人なんだなぁ」とストレートに受け取って、まんざらでもない表情になります。それで、彼の財布の紐も緩むほどです(笑)。

『結婚の技術』(著:植草 美幸/中央公論新社)