誰にも気兼ねしないでいい、一人の時間は楽しいものだと知った(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは京都府の50代の女性からのお便り。カラオケ店のアプリに届いた焼きそば一人前無料券をきっかけに、いつもは家族と行くカラオケに、一人で行ってみたところ――。

一人カラオケを楽しむ

きっかけは、カラオケ店のアプリに届いた焼きそば一人前無料券。コロナウイルス対策をしたうえで、思い切って一人カラオケに行くことにした。平日10%割引クーポンを使い、ドリンク付きの2時間パックに決定。

一人で歌うなんてちょっと寂しいのでは、と思っていたが、そんなことはまったくなかった。80年代アイドル全盛期の歌を一度に何曲も予約して、あとは歌い放題。明菜ちゃん、聖子ちゃん、渡辺真知子に、柏原芳恵……好きな曲を思う存分、熱唱。

家族と行くとついついみんなのドリンクを注文したり面倒なのだが、今日はマイペース。あっという間に時間が過ぎ、「あと10分です」の電話コールに、「もう?」と思ったほどだ。

料金は800円ほど。就職して遠くに暮らす娘が、以前から「一人カラオケはストレス発散になるよ。お母さんも行ってみたら」と言っていたが、その気持ちがよくわかった。誰にも気兼ねしないでいい、一人の時間は楽しいものだと知った。

「久しぶりにまた行きたいな」と思ったが、コロナの第7波が来た。いつか心おきなく行動できる日が来ることを切に願うこの頃である。


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