手前の洗濯機には好きな柄の布をかけて。昭和の団地の生活空間に、「モラ」(左上)や絵手紙カレンダーなど手作りの作品が

日々のスケジュールはほぼ一定です。朝は5時起床。6時過ぎから団地の広場でラジオ体操をし、その後15分ほど散歩を。三度の食事は自分で用意してきちんと摂ります。といっても、ちゃんと料理をするのは昼だけ。

朝はスムージーにすりごま、プロテインでタンパク質を補います。夜は蕎麦猪口一杯と決めて晩酌を。酒のつまみに、作りおきの煮物やピクルス、豆腐や茹で鶏皮など2、3品食べるだけで十分。粗食です。

私の一番の趣味は編み物と手芸。部屋には「モラ」という中米パナマに伝わる手芸の作品をいくつか飾っています。30年以上前、長男の同級生のお母さんがモラのバッグを持っていて、ひと目で気に入った私は、その人にマンツーマンで1年間教えてもらったのです。

ほかにも、ニット、絵手紙、水彩画……さまざまな習い事をしました。私は、興味を持ってやりたいという気持ちが湧くと、すぐ行動に移す性格。向いていないと思えばさっさとやめますが、好きなことは長く続けられますね。今はハギレでコースターを縫ったり、毛糸で靴下を編んだり。趣味のおかげで、家での一人時間を楽しめています。

一人も気楽ですが、私は人が好きなので、外にもよく出かけます。近くにあるNPO法人が運営する高齢者のコミュニティの会では、写経、麻雀、着物のリフォームの教室に参加。絵手紙教室では、教える側に回っています。こういう場でみなさんとおしゃべりするのは楽しいし、会話することでいろんな情報も入手。

私は常に食べることと健康、美容に関してアンテナを張っているので、そういう情報はビンビン引っかかるのです。趣味仲間の一人が「枇杷焼酎が腸と肌にいいよ」と枇杷の葉をくれたので、それを焼酎に漬けて毎日飲んでいます。