「ユーチューブを始めたのは85歳のとき。インターネットに接続できるスマートテレビを、息子のすすめで購入したのがきっかけです。」(撮影:小山志麻)
築55年の団地で一人暮らしをする様子をユーチューブで配信し、人気となっている多良美智子さん。大家族に生まれ、戦争などの苦労も乗り越えてきた。つねに好奇心旺盛、趣味も充実の日々、これから望むこととは(構成=村瀬素子 撮影=小山志麻)

「面白そう」が第一歩。孫と一緒に動画アップ

一人暮らしの日常を撮影し、2週間から1ヵ月に一度のペースでユーチューブに配信しています。最近の動画では、梅ジュースを紹介。娘から青梅をもらったので、洗って冷凍し、氷砂糖と一緒に1~2週間漬け込み、それを炭酸で割って飲むまでの様子をアップしました。

こうした昭和の風物詩みたいなものや、簡単な家庭料理、手芸作品を飾った部屋を紹介する動画の評判がいいようですね。

視聴してくださるのは50代、60代の女性が多く、私の暮らしぶりを見て、「年をとっても楽しく生きられることがわかり、希望が持てます」といったコメントをたくさんいただきます。嬉しいですね。

ユーチューブを始めたのは85歳のとき。新型コロナウイルスの感染拡大時に出た給付金の10万円をもとに、インターネットに接続できるスマートテレビを、息子のすすめで購入したのがきっかけです。ユーチューブを見る方法は当時中学3年生の孫に教わりました。

家のインテリアに興味があるので、いろんなお宅の動画を拝見しているうちに「自分でもやってみたら面白そう」と思いまして。孫に相談すると「僕がばぁばの動画を撮ってあげるよ」と言ってくれ、二人三脚で始めることになったわけです。

動画でお見せしているのは、ありのままの暮らし。住まいは築50年以上の古い団地で広さは50平米ほど。新築で入居した当時は家族5人でしたが、子どもたちはそれぞれ独立し、夫は先立ちました。今は一人ですから、自分が暮らしやすいように整えています。