「血管事故」の原因になる生活習慣

血管力は加齢によって低下するもの。これは、しかたのないことです。ところが悪しき生活習慣を続けていると、生理的範囲を超えて血管の老化が進行してしまいます。

血管力を低下させる危険因子としてあげられるのは、喫煙、高血圧、脂質代謝異常、高血糖の4つ。これらの因子のうち1つでも当てはまる人は、血管がふさがったり破れたりする「血管事故」のリスクが健康な人の3倍に。2つの因子で9倍、3つで27倍、4つでなんと81倍と、急激に増えていきます。

また、肥満の人も要注意。内臓脂肪は高血圧、脂質代謝異常、高血糖を招くので、肥満というだけで血管トラブルのリスクが高まる危険性があるからです。

加えて、運動不足、睡眠不足、ストレスなども血管力を低下させる要因に。昨年からのコロナ禍でステイホームの時間が長くなり、運動量が減った、ストレスが増えたという人も少なくないでしょう。これは血管の観点からすると決して良い状態ではありません。

しかし裏を返すと、生活習慣を改めることで、血管力を上げることは可能なのです。これは、やらない手はありませんね。