どうにかして男性の管理職に、子育てを理由に仕事を休んでもらって

飛行機や電車など、公共の乗り物の中で泣き叫ぶ赤ちゃんを、お母さんが抱いていれば白い目で見られたりため息をつかれたりするのに、お父さんが抱いていれば「大変ですね」と慰められる、というのはよく聞く話。

これは男性が子どもをなだめることが普通じゃないからです。できて当たり前だからできなければ非難されるのが母親、できなくて当たり前だからできれば称賛されるのが父親。

でも、そんなバイアスもときには役に立ちます。ぜひどうにかして男性の管理職に、子育てを理由に仕事を休んでもらってください。

「繁忙期に2日も休むって男性の課長が言い出して最初はイラッとしたけど、お子さんの入学式と入園式だって聞いて、なんだかホッとしました。明日は我が身ですよね」という20代後半の独身の女性の声を聞きました。

男性が「子どものためにお休みする」と堂々と宣言することは、女性が同じことをするより好意的に受け取られます。そして、上司がしていることは、部下もやりやすい。

男性が「子どものためにお休みする」と堂々と宣言することは、女性が同じことをするより好意的に受け取られます。そして上司がしていることは、部下もやりやすい(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

手前味噌になってしまいますが、弊社の重役の中にも、きっちり子育てにコミットしている男性がいます。

会議の日程を調整するときなどに

「その日は子どもの遠足に付き添うから、ダメなんだ」

とハッキリと言うので、私たちの部署では、部下である男性陣も「今日は保育園のお迎え当番なので早く帰ります」と堂々と言えるような空気ができてきました。こういうパパが増えると、ママではない女性たちも、ワーママも、だいぶ気持ちが楽になってきます。