「あらまほしきママの姿」バイアス

家庭の匂いをさせずに仕事をしていれば、まるでひとでなしみたいな扱いをされることがある。かといって、家庭を大切にしていることを醸し出せば「ママだから」仕事に身が入っていないように思われる。

こういう「あらまほしきママの姿」バイアスは見えないトゲとなって、ワーキングマザーの心をチクチクと刺してきます。

「ママに見えない(くらい生活感がない)」「ママだから部下に寛容」などなど、たとえポジティブな意味で「ママ」という言葉を使っていたとしても、その裏にあるのは「ママは生活感たっぷりのはず」「お子さんがいない人は他人に厳しい」という偏見にほかなりません。

よく考えてもみてください。「パパなのに」「パパだから」と言って息苦しい思いをしている、そんなおじさんいますか? 「パパに見えませんね」とか「パパだから懐が深い」なんて褒め言葉も聞いたことがありません。