謝るよりもお礼を言う

そして、フォローしてもらったときには、謝るよりもお礼を言うこと。

「妊娠報告のときに謝る方や、時短で先に帰るときに必要以上に謝る方もいて、それはそれでフォローする側も気を遣います。やっぱり出産とか子育てって大変なんだなと思うし、幸せそうに見えなくて、残念だなって」

これも20代後半の独身の管理職候補生の声。「明日は我が身」と考えている女性たちは実によくまわりを見ています。

謝ってスッキリするのは自分だけ。おめでたいことや正当な権利を行使することに謝罪は必要ありません。ていねいにお礼を言われるほうが、相手は快く思ってくれますよ。

※本稿は、『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。


男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』(著:下河辺さやこ/主婦の友社)

「女性活躍推進法」によって身近なものになった「女性管理職」。だが、男性管理職が圧倒的多数を占めるなか、管理職としての仕事に不安を感じていたり、昇進すること自体にとまどいを感じる女性は多い。なぜ、女性たちが昇進に不安を感じるのか、どうしたら男性優位の社会の中でうまく立ち位振る舞うことができるのか…。日本テレビ系列バラエティ『それって!?実際どうなの課』にたびたび登場し、「できる女」として注目を集める「Domani元副編集長」下河辺さやこが、仕事をする女性たちのリアルな現状をさぐり、現役会社員ならではのバランス感覚で仕事哲学を説く。女性たちの本音に寄り添う、今までにないビジネス本!