高望みせず柔軟に条件を棚卸しすることは、自分でできる努力のひとつ。(提供:イラストAC)
11月6日は「お見合い記念日」。由来は、1947(昭和22)年に、雑誌『希望』が東京の多摩川で集団お見合いを開催したこと。当時は戦争によって今期を逸した人も多く、男女386人が参加したそう。戦前は0.8%ほどあった婚姻率も現在は0.41%、恋愛に消極的な若者も多いなか、「婚活アドバイザーのカリスマ」植草美幸さんの仕事が『ザ・ノンフィクション』で放送され反響を得るなど、注目を浴びています。植草さんが婚活のポイントを語った記事を再配信します。


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2020年の国税調査をもとに算出された、50歳時の未婚率(生涯未婚率)は、男性で28.3%、女性で17.8%と、年々高くなっています。“あえて結婚しない選択”をする人も増えていると思われる一方、婚活アドバイザーの植草美幸さんは、「結婚したい、結婚したくないと揺れた末に、結婚相談所に訪れる」と言います。また、「長く婚活しているのに、結婚できていない」という人は、自分の希望条件と、自分の市場価値にズレがあるそうで――。

データ上では見えない相手の良さ

各結婚相談所がお預かりしている会員のプロフィールデータは、結婚相談所が加入する大手連盟のビッグデータ上で共有されます。

それにより、同じ結婚相談所内だけでなく、他の結婚相談所の会員さんとも出会える仕組みになっています。つまり、同じ連盟に加入していれば、どの結婚相談所でも同じデータを閲覧できるということになります。

では、なぜ結婚相談所によってお見合いの数や成婚率が異なるのでしょうか。重要なのは、「条件の棚卸し」をして、マッチングのズレを修正できるかどうかです。

私の結婚相談所は青山という立地上、男女ともに高収入の方が多くいらっしゃるのですが、結婚相談所のシステム利用者から算出すると、男性は年収400万円台の層が一番厚くなります。

この層の人は、男女ともに平均年収くらいで、年の差は3〜5歳以内で、お互い支え合って生きていこうと考える方が多く、層が厚いですから、比較的難易度も低く婚活を進めていける層であると言えます。

逆に言えば、「長く婚活しているのに、結婚できていない」という人は、自分の希望条件と、自分の市場価値にズレがある。簡単に言えば、高望みをしているということになります。