マッチングアプリの ”いいね!” 感覚ではない

結婚相談所のデータベースは、条件で検索をすると、顔写真や条件がズラッと出てきて、驚くような経歴の方がたくさんいらっしゃいます。ポチッと簡単にお見合い希望を出せますが、その相手は実在していて、それぞれが本気で婚活している方々です。

マッチングアプリの”いいね!”感覚でお見合いをしてくれるわけではありません。婚活は魔法ではないので、自分の市場価値と、自分の希望がズレていたらマッチングできないのが現実なのです。

ただ、そこで単に「妥協しましょう」と言われても、高望みするほど結婚に対して期待値の高い方ですから、簡単にYESとは言えないはずです。そこで私は、「妥協してもいい条件」と「そうではない条件」を見極めて、条件の棚卸しをすることを提案します。

なお、「条件の棚卸し」をするにあたって重要なのが、自身がどういう結婚生活をして、どうやって働いていきたいのか、という結婚観です。基準になりますから、セルフカウンセリングも同時に行ってみてください。

 

※本稿は、『結婚の技術』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。


結婚の技術』(著:植草 美幸/中央公論新社)

結婚のゆくえを決めるのは、肩書きでも外見でもなく「言葉の力」。本書は結婚相談所で1000組以上の実績を持つ婚活カウンセラーである著者が、現場やメディアで実際に反響を呼んだ効果的な言葉を、自らの持論とともに届ける1冊。学校では教えてくれない “良好な人間関係を築く極意”を身につけましょう。