「辛すぎていまでも覚えてるんです」おいでやす小田さんの9年半の下積み時代とは――(写真提供:ヨシモトブックス)
モノを捨てられない男、おいでやす小田さん。そのすさまじい物持ちの良さがテレビ番組で取り上げられたところ、有吉さんに引かれ、周りの芸人仲間にも引かれ、家族にも引かれてしまったそうです。昨今「ミニマリスト」「断捨離」という言葉が流行する中、あえて「NO断捨離」を貫いている小田さんの捨てられないモノの一つに、ピン芸人になりたての頃の苦悩が詰まった「ネタ帳」があり――。

裏が真っ白な紙はもったいない

6年前くらいまでは、ネタを台本の裏紙に書いてたんですよ。劇場でコーナーの台本とかをもらうんですけど、裏が真っ白なのがもったいなくて。

ネタが書いてあるので、それをいまだにとっておいてるという感じですね。いまはさすがにノートを使ってます。

わざわざ見返すようなことはほとんどないですね。でも、単独のネタがなかなか思いつかないようなときに、ちょっと見返したりするかもしれない。だから、捨てられないんです。

ピン芸人になりたてのころで、R-1ぐらんぷりの決勝に行くようになる前のネタがほとんどなんですけど、いまでもやるようなネタの種になる部分は絶対書いてあるはずなんです。