2年に1度は、目の検査を受けるべし

Q1)市販の目薬は種類が多くて……。選び方を教えてください

市販の目薬はどれを選んでも、あまり差がありません。高価なものを選ぶ必要はなく、「眼精疲労改善」「かゆみを抑える」など、効能別で選べばOKです。とはいえ市販薬は、「一時的な不快感を抑えるもの」と認識しておきましょう。大事なことは、いったん開封したら1ヵ月以内に処分すること。直接、目に触れていなくても、容器の中では雑菌が繁殖しています。

私が市販の目薬でおすすめしないのは、抗菌剤配合のものと充血を取るタイプ。抗菌剤配合のものを使い続けると耐性菌ができ、薬の効きが悪くなってしまうからです。また、充血を取る目薬は、長くても1週間程度の使用に留めておくこと。充血は、眼球に傷がついている、あるいはアレルギーなど原因があって起こっているのです。治療をせずに充血だけを取ろうとすると、かえって悪化する場合があるため、必ず眼科で診てもらいましょう。

 

Q2)眼鏡が合わない。近視に乱視、老眼、何を優先すればいい?

眼鏡は、「ライフスタイルに合わせてつくる」が正解です。単に近視用、乱視用、老眼用という選び方ではなく、遠くを見ることが多い人と、近くを見ることが多い人では、眼鏡の選び方が異なるということ。実際、眼鏡のレンズは細かくオーダーできるのですよ。「何を見やすくしたいか」をキチンと伝えると、近視や乱視に関係なく、用途に応じたレンズを調整してくれます。とはいえ、すべてがクリアに見える、完璧な眼鏡は残念ながらありません。そのことも覚えておいてください。

遠近両用眼鏡やコンタクトレンズを使うのも手ですが、視界にゆがみが生じたり、遠くが見えにくいと感じたり、慣れるまでに疲れてしまう人が少なくありません。また、若いころのほうが目の筋肉の調節がききやすく、レンズに慣れやすいので、使用を検討するなら早めのほうがよいでしょう。

そもそも眼鏡は、生活を楽にしてくれる道具。見えやすいことを重視するか、疲れないことを重視するかでも選び方は変わります。自分に合った眼鏡をつくっても、視力や見え方は変わってくるので2年に1度は度数の調整を行いましょう。