シンプルに考えるべき3つの理由
シンプルに考えるべき理由はいくつかある。
1つ目は、考えすぎは心配ごとを増やすからだ。考えが考えを呼び、頭の中が複雑化してしまう。こういうときの考えは、たいていの場合、正しい選択を助ける根拠や補足資料とはならず、不要な悩みや不安を生じさせるだけだ。頭の中がごちゃごちゃしていては、正しい選択を遠ざける。
2つ目に、シンプルでないと整理しにくいからだ。
たとえば私の3枚に及ぶ議事録も、無駄な内容が多すぎた。私にはどれも重要に思えたが、報告を受ける人の立場からすれば核心を欠いた紙きれにすぎない。考えすぎは正しい選択と決断を阻むばかりか、決断したことさえ方向性を見失わせてしまう。
3つ目に、重要なタイミングを逃すことになるからだ。あれこれ考えすぎてしまうと、それだけ悩むべきことが増える。多くの中から1つを選ぼうとすると、それだけ悩む時間も長くなる。
しかし、選択と決断にも有効期間があり、守るべきデッドラインがある。そのタイミングを逃せば、大事なチャンスが失われてしまう。