人生は、「いま」の連続

私は日頃から、あまり目標というものを設定しません。以前、漫画家仲間とおしゃべりしていたとき、皆が「10年後、こんな話を描きたいな」と夢を語るのを不思議な気持ちで聞いていました。

人生は「いま」の連続です。10年後どうなっているかなんてわからないのだから、やりたいならいますぐやればいいのに、と思ったのです。失敗してもいい。後悔なんて、死ぬときにまとめてすればいいんですよ。

やりたいことを実現するために必要なのは健康です。もしかしたら私は来年、北極に行きたいと思うかもしれない。そんなとき、健康上の理由であきらめるなんて悔しいじゃないですか。私がしたいことを私が邪魔するなんて、もってのほか!だから健康オタクを続けているのです。

もちろんお金も大切。お金がないと電車に乗って出かけることもできませんからね。50年も苦労して働いてきたんですもの、やりたいことはできるうちに全部やっておきたいのです。

ここまで生きてきてしみじみ思うのが、他人は幸せになるための道具は貸してくれるけど、幸せにはしてくれないということ。自分で幸せになるしかないんですよね。その際、幸せの基準を「人に認められるかどうか」に置いてはダメ。本当の幸せは、自分が納得できたとき、満足できたときにしか手に入らないのだから、他人の評価なんてたいして気にする必要はありません。

こうした、自分なりに培ってきた信条を、このたび『不倫、それは峠の茶屋に似ている』という一冊のエッセイにまとめました。謎めいたタイトルの意味は本文を読んでいただくとして、「日常に喝を入れてほしい!」という方におすすめの、仕事や恋愛、美容、生き方などについて書いたメッセージ集です。

本にも書きましたが、何歳になっても老化に抗う努力はしたほうがいいと思います。やれることをやっておけば、あのときもっと頑張れば、と後悔せずにすみますし、「手は尽くした。我が人生に悔いなし!」とあきらめもつくので。

私が現在、アンチエイジングのために心がけているのは、脳細胞を休ませないこと。
脳を休ませると途端にボケてしまうと思っているので、せっせと韓国語の勉強をしたり、YouTubeで海外の最新情報を仕入れたりしています。

人間は、物事への興味を失ったら終わりだと思うんですよね。健康から美容、政治経済まで、あらゆることに興味を持つことが私の元気の秘訣。そして、「面倒くさい」は、すべてを終わらせる言葉だと思っています。

人間関係も健康も、「面倒くさい」ですべてがダメになっていくので気をつけないと。なにごともネバーギブアップの精神で、ダイエットも健康オタク生活も、永遠に続けますよ!