22年7月1日、日本大学の理事長に就任した作家・林真理子さん。就任後には体制を一新、私立大の理事の9割が男性と言われる中、自らの意向に沿って林さんを含めた新理事22人のうち4割に当たる9人を女性にするなど、精力的に大学改革を進めています。その林さん、自らの人生を振り返るに、「お金」という存在をとりわけ大事に考えてきたそうで――。
欲望を満たすお金はとても意味がある
お金をジャブジャブ遣うくせに、私はお金はとても大事なものだと考えています。
王道を行く生き方をしたいのは、その方がお金が多く入ってくるからでもあります。
お金があると好きなことが出来る。旅行をしたり、おいしいお店で食事をしたり、好きな洋服を買える。「自分に投資」という言い方はいやらしくて好きではありませんが、自分がやりたいことが出来て、欲しいものが手に入るというのは、人間の大きな快楽の一つ。
面白がって生きていくためにも、そうした欲望を満たすお金はとても意味のあるお金だと思っています。